【レビュー】パーフェクト・ワールド
説明過多は不要。
そう言われているかのような、
あっさりとして、淡々としたラスト。
もしかすると、お涙頂戴の脚色なんかいらないのか。
脱獄囚の主人公が、少年を人質に取り逃避行を始める。
目的地は、彼の父親が居るかもしれないアラスカ。
後は言わずとも分かるだろう。少年との心の交流だ。
ただ、それで行動に変化がある訳でもない。
交流、のみ。
少年側の視点で見た場合、
あまり抵抗もせず、従順なのだが。
自らが正しいと思う行動に出れる事を証明する。
山あり谷ありでは決してない。
あるのは、現実をどう過ごすか、という事。
どこか諦めているような雰囲気の中、
辿り着く結末をどう捉えるか。
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