2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【レビュー】硫黄島からの手紙

自らも属す20、30代の世代において、 当時の知識は触り程度にしか知らない場合が多い。 硫黄島でどのような戦いがあったのか、 逆輸入的に学ぶ事になるのも、ある意味面白いが。クリントイーストウッドがメガホンを取った、 「父親達の星条旗」との連作。 こ…

【レビュー】世界最速のインディアン

映画において、手に汗握る、 のめり込んで応援してしまう時程、愉快な事はない。 本作は、そこを充分に味わわせてくれる。 なんと言われようと、夢追う姿は美しい。ニュージーランドに住むバートという老人が、 自ら作り上げた”インディアン”というオートバ…

【レビュー】ジャッカルの日

すれっすれの、ギリギリで暗殺を達成出来そうな、 本当にあと一歩、と。 暗殺者側も、警察側も、お互いなんと優秀な事か。 どちらの視点からも感情移入出来るのは、 中々面白い。舞台はフランス、1962年に終わった戦争の後、 大統領であるシャルルドゴールの…

【レビュー】アヒルと鴨のコインロッカー

どんでん、返される。 それもまた、いきなりの話ではなく。 徐々に、結果を予想出来る程度に 情報を小出しにされるのが憎らしい。新たな学生生活に向け、引っ越してきた椎名。 ボブディランの風に吹かれてを口ずさんでいると、 唐突に声をかけてくる隣人、河…

【レビュー】リボルバー

これまた、なんぞや、と。 そう思う人が続出する内容である。 そもそもこういった内容の映画は、 作り手側の意図を、観客にあえて分かりやすく伝えようとはしない。 そういった意味では、分からない、と言う事すら、 正しい鑑賞の仕方に他ならない。ギャンブ…

【レビュー】冷たい熱帯魚

タイトルの表記、には、それぞれ注力する部分だろう。 作品毎にベストなタイミングで入れてくるポイントだ。 で、本作だが。 タイミングも、フォントも、 突っ込みが思わず入るくらいの”ひどさ”が、 一周回って成り立っていた。タイトルのみならず。 本作の…

【レビュー】13人の刺客

2010年のリメイク版。 なんとまあ、斬ったはったですよ。 細かい台詞回しが理解しにくい所も少々あるが、メインはそこではなく。 ちょっとした、リアル無双が楽しめる。いわゆる狂った暴君を暗殺する為に、 選りすぐりのメンツを揃えて襲撃じゃ、と。 計画段…

【レビュー】バニラ・スカイ

精神と夢。 目に見え、認識している現実とは、似て異なるもの。 ある意味では補完関係にあるこの概念を、 どのように捉えているだろうか。主人公は金持ちで、ハンサム。 何不自由なく過ごし、 愛する人を見つけたかに思えた途端、 事故をきっかけに無惨な姿…

【レビュー】アデル/ファラオと復活の秘薬

なんとも、盛り上がりに欠けるな、と。 こう、あと一歩足りないのだ。 シリアスも、ユーモアも。植物人間となっている妹を助けるため、 古代エジプト、ファラオの秘術を求める主人公。 時同じくして、翼竜を復活させる事に成功した教授。 と、全く違う2つの…

【書評】マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/08メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 31回この商品を含むブログ (47件) を見る圧倒的だ。 3巻では、数々の”勝負”が行われる…

【レビュー】ファイト・クラブ

前半のサブリミナルが気になって気になって。 あれ、結局タイラーなわけか。主人公(名前で呼ばれない)は高級家具や服に囲まれた生活をおくっていたが、 常時不眠症だった。 医者に勧められ、参加した自助グループで束の間の安息を得るものの、 明らかに場…