【レビュー】ウエスト・サイド物語

冒頭のシーンでグッとくるものがあり。
曲の良さもさる事ながら、廃退的な雰囲気があまりないのがいい。
トゥナイトや、アメリカといった名曲も聞け、個人的には大満足である。

対立する2つのグループ同士の抗争がどんどんエスカレートしていき、
最終的に死を持ってしか、足を止める事が出来なかった。
おそらく、その後も憎しみ会う構図は変わることはないのだろう。
ただ、もし解決方法があるのであれば、それは時間と、愛ではないかと思う。
一度こじれた人の感情はどうしようもないが、
それでも客観的に観ている身としては、安寧を願わずにはいられない。
そうでなければ、彼らの行いが一時の慰みものに過ぎなくなってしまうからだ。

ラストのマリアが場を立ち去るシーンの凄絶な表情が、
エンドクレジットへ向け、作品を締める。

言うまでもなく名作ですよね…。