【レビュー】キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

古典的、かつ王道なストーリーと言えよう。
アメリカ、という国家の骨子を反映しているかのようでもあり。
弱者から強者へ、正義、自己犠牲、別れ等々、
全編にわたってふんだんに盛り込まれている。

舞台は第二次世界大戦中のアメリカ、
軍隊への入隊を志願し続けるものの、
生来の恵まれない体格故に夢破れそうになっている小男が一人。
ふとした事から超人計画を進めていた科学者に拾われ、
その精神面(素質)をかわれて実験台となり、生まれ変わる。

いい意味での善人であれば、
チャンスは巡ってくる、というサクセスストーリーだ。
ご都合主義はアメコミの常だが、
その辺りを抜きにしても純粋に、エンターテイメント。
ベタを地で走るので、裏切られる事もない。
非常に観やすく、わかりやすい映画だった。

一番印象に残っているのは本編最後の台詞。
デートの〜…の一言。
これだけ、どう受け止めていいか分からず。
見方によってはブラックジョーク(自虐という意味での)とも取れるし、
単にオチ、というだけかもしれないが。

君はいつまでも善人でいろよ。