【レビュー】摩天楼を夢見て

ああ、これは演劇だ。
観たままの感想はそれだ。
わずかな舞台の上で、
登場人物の演技で構成された作品。
原作が戯曲であるのも納得。

不動産会社で、成績を残せない人間はクビだ、とのお達しから始まる。
セールスマン4人と、監督する1人の計5人での演出の妙。
現状を打破しようと足掻く者、端からあきらめ盗みを犯そうとする者。
そのような状況でも自らのペースでの勝利を確信している者。
多様な思惑の中、最終的に辿り着いた結末とは。

わずかな言葉尻や、相手の心理を読んだ上でのやり取りは秀逸。
派手でない分、じっくりアプローチさせてくれる。

お前、なぜそれを知っている?

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