【レビュー】あの頃ペニー・レインと
若干15歳の少年が、トントン拍子に大手の音楽雑誌の記者に抜擢され、
これまた偶然知り合ったバンドのツアーに同行する事になる。
ストーリー的なご都合感は否めないが、
主人公の行動力の賜物と考えれば特に違和感もない。
これがまた実話を基に作られているというのだから、
人生とは奇なりとはよく言ったもので。
バンドメンバーとはやはり多少なりの距離感がある中、
地道に取材を続けていたと思う。
想像するだに、苦労が偲ばれる部分だ。
また、その辺りの描写が弱かったのか、
見ている最中は記事の仕上がりが気になってしょうがなかった。
実際に音楽を演奏する場面はほぼなく、裏側の話に徹する。
音楽というベースの上で、人間関係を描いている。
そういった意味では、観客側も客観的に彼等を観察する事になるのではないか。
主人公のペニーへの愛、ラッセルへの仲間意識。
大人へと成長する過程での家族との関係や、
もどかしさも相まって。
百聞は一見に如かず。
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