【レビュー】ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル

はっきり言おう。
今作は、当たりだ。
年季の入ったトムが、
これでもかと言わんばかりに駆け回る。
ありきたりな、チープな演出も影を潜め、
また添え物の色恋沙汰もカット。
アクション大作らしい仕上がりだと感じる。

物語はロシアの刑務所に”なぜか”収容されているイーサンを救出する所から始まる。
直前に核兵器の発射コードが盗まれた為、
奪還するべく彼の尽力を仰ぐ、と。
国家、引いては世界の危機をわずか数人のチームで対処するあたり、
ある意味こういった作品もセカイ系
ところが、侵入したクレムリンで情報を得られず、
あろう事かテロ爆破の主犯に祭り上げられ…。
IMFのバックアップを受けれなくなった主人公達が、
どのように事件を解決するのか。

特筆すべきは、やはりドバイの高層タワーでのアクションか。
あれだけの高さを身一つでよじ登る姿は、
はっきり言って狂気の沙汰。
帰還する際にロープの反動を使った大ジャンプは、
映画史に残るのではないか、といったレベルのハラハラ感。
思わず声が出た。

シリーズを通して4作目である本作。
全体を通して若干間延びしている部分も見受けられるが、
充分以上の出来ではないか。

ラスト直前のカメオ出演も、
前作を予習していれば尚嬉しく。
時間があるなら、通しで観る事を強くおススメする。

ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル

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