【レビュー】冷たい熱帯魚

タイトルの表記、には、それぞれ注力する部分だろう。 作品毎にベストなタイミングで入れてくるポイントだ。 で、本作だが。 タイミングも、フォントも、 突っ込みが思わず入るくらいの”ひどさ”が、 一周回って成り立っていた。タイトルのみならず。 本作の…

【レビュー】13人の刺客

2010年のリメイク版。 なんとまあ、斬ったはったですよ。 細かい台詞回しが理解しにくい所も少々あるが、メインはそこではなく。 ちょっとした、リアル無双が楽しめる。いわゆる狂った暴君を暗殺する為に、 選りすぐりのメンツを揃えて襲撃じゃ、と。 計画段…

【レビュー】バニラ・スカイ

精神と夢。 目に見え、認識している現実とは、似て異なるもの。 ある意味では補完関係にあるこの概念を、 どのように捉えているだろうか。主人公は金持ちで、ハンサム。 何不自由なく過ごし、 愛する人を見つけたかに思えた途端、 事故をきっかけに無惨な姿…

【レビュー】アデル/ファラオと復活の秘薬

なんとも、盛り上がりに欠けるな、と。 こう、あと一歩足りないのだ。 シリアスも、ユーモアも。植物人間となっている妹を助けるため、 古代エジプト、ファラオの秘術を求める主人公。 時同じくして、翼竜を復活させる事に成功した教授。 と、全く違う2つの…

【書評】マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/08メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 31回この商品を含むブログ (47件) を見る圧倒的だ。 3巻では、数々の”勝負”が行われる…

【レビュー】ファイト・クラブ

前半のサブリミナルが気になって気になって。 あれ、結局タイラーなわけか。主人公(名前で呼ばれない)は高級家具や服に囲まれた生活をおくっていたが、 常時不眠症だった。 医者に勧められ、参加した自助グループで束の間の安息を得るものの、 明らかに場…

【レビュー】燃えよドラゴン

一度ならず、聞いた事があるだろう。 あの、テーマである。 そして、あの、かけ声である。少林寺の教えに背き、裏で暗躍するハンを倒す為、 武術トーナメントに参加する主人公のリー。 また、それぞれの思惑を抱えた、ウィリアムスとローパーも加わり、 さな…

【レビュー】東京オアシス

今までのシリーズの中でも、ちょっと異質と言っても過言ではないだろう。 映画、というより朗読、に近い。 言葉のひとつひとつを吟味し、追いかけなければ、 この作品の良さはわからないのではないか。何か(現実、感情)から逃げている主人公、トウコ。 彼…

【レビュー】摩天楼を夢見て

ああ、これは演劇だ。 観たままの感想はそれだ。 わずかな舞台の上で、 登場人物の演技で構成された作品。 原作が戯曲であるのも納得。不動産会社で、成績を残せない人間はクビだ、とのお達しから始まる。 セールスマン4人と、監督する1人の計5人での演出の…

【レビュー】ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜

いやー、もう目頭潤んじゃうって。 別れ、さもありなん。 ただ、それは悲しい事じゃない。2011年公開のリメイク版。 おおまかなストーリーは旧作と同様だが、 各所現代版にアレンジ。 (細かいギャグに後年だと理解されないであろう内容も少々) おきまりの…

【レビュー】キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー

古典的、かつ王道なストーリーと言えよう。 アメリカ、という国家の骨子を反映しているかのようでもあり。 弱者から強者へ、正義、自己犠牲、別れ等々、 全編にわたってふんだんに盛り込まれている。舞台は第二次世界大戦中のアメリカ、 軍隊への入隊を志願…

【レビュー】シンドラーのリスト

なんだこれ、なんなんだ。 鳴り響く銃声に、何度身をすくめたかわからない。 こうまでも無慈悲に、他愛もなく虐殺が行われるものなのか。 見続けるのが、とても辛かった。物語としてはホロコーストの最中、 ユダヤ人を雇って工場を経営していた男の話。 決し…

【レビュー】シェルブールの雨傘

ドヌーヴがすごい美人、っていうのは置いといて。 若かりし頃の恋愛にありがちな、状況の移り変わりによる心変わり、とでも言おうか。 全編歌い続けってのにも、割とびっくり。20歳と、16歳で、お互い愛している、結婚しよう、と約束をした所で、 そんなに上…

【レビュー】ミッション:インポッシブル

びっくりするくらい出来が良い。 (後続のシリーズについては、どうもアクションだけの○級映画のイメージが) 冒頭の任務失敗に陥るくだりは、本当にドキドキさせられる。不可解な謎、問題に直面した時、スパイならこう解決するぜ、のお手本のような鮮やかさ…

【レビュー】雨に唄えば

そりゃあもう、名シーンでしょう。雨の中のジーンケリーといえば。 見終わった後も、頭から離れなくなる事受け合いです。ストーリー構成は至ってシンプル、 トーキーへ移り変わる時代のハリウッドにおける、試行錯誤の連続のお話。 ミュージカル映画において…

【レビュー】七人の侍

陳腐な表現だとは思う、でも。 映画、かくありき。7人パーティーにおけるエンターテイメントの先駆けと言われている本作。 余分のなさ具合が、なんともシンプルではないか。侍は侍の、農民は農民の矜持や、生き方がはっきりある。 その中で、お互いの利益を…

【書評】猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)作者: 小川洋子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/07/08メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 27回この商品を含むブログ (36件) を見る盤下の棋士、と呼ばれた小さな小さなリトル・アリョーヒン。 彼がチェスという果てのな…

【レビュー】ボビー・フィッシャーを探して

天才の苦悩、と言ってしまえばそれまでではある。 幼い少年が主人公となっている事で、善悪(選択)においても、 純粋かの様に見える。ある日、たまたま見かけた公園での賭けチェスに参加した主人公が、 周りも目の見張る様な活躍を見せ、 すぐにボビー・フ…

【レビュー】ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

男同士の友情において、距離感は非常に大事だと考えている。 相手との関係性が、はっきりと現れるので。 肩が触れ合う距離で苦痛ではないか、相手に触れられるか、等々。こっそり忍び込んだ病院の厨房で、ウォッカを飲む為に塩とレモンを手に入れ、 余命短い…

【レビュー】ウエスト・サイド物語

冒頭のシーンでグッとくるものがあり。 曲の良さもさる事ながら、廃退的な雰囲気があまりないのがいい。 トゥナイトや、アメリカといった名曲も聞け、個人的には大満足である。対立する2つのグループ同士の抗争がどんどんエスカレートしていき、 最終的に死…

【書評】狐笛のかなた

狐笛のかなた (新潮文庫)作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/11/28メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (98件) を見る読んでいて思ったのが、重厚な文体である、という事。 細かな仕草や風景描写が、想像以上の情…

【レビュー】時計じかけのオレンジ

導入部分からして圧倒的だった。 キューブリックの凝視(Kubrick stare)、というのは後々調べて知った手法だが、もうなんとも言えない印象を残されてしまう。 暴力描写についてもどこかコミカルで、辛さを感じなかった事も有るかもしれない。 中でも、以下…

【レビュー】トロンレガシー

前作観てからの方がよかったなあ、と開始10分程で後悔した。 フューチャーされている部分が多すぎるので、その方が純粋に楽しめたろうと。前作主人公が失踪してから20年余りが経ち、残された息子は捨て置かれたと感じる気持ちがこじれてしまっている。(父…

2011年09月17日のツイート

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

【レビュー】ベストキッド

ジャッキーが、いつものハチャメチャカンフーマスター、ではない所にまず興味をそそられた。 世界を救う訳でも、悪の組織と戦う訳でもないが、 異国の地にやって来て、親への反発と寂しさから疎外感を感じている少年の心を救うお話。 また、その中で少年を通…

【レビュー】めがね

たそがれるには、いい日だな。 思わずそう、口に出すほど、印象深い作品。 何度も見直しているが、その度に、違った発見があるのも面白い。楽しい事や、嬉しい事。嫌な事や、辛い事。 どんな時でも、ちょっと休憩したくなる時がある。 ちょっとだけ、立ち止…

test的なやつ

文章を、それこそしゅっとした感じで、ガッと書いたり、してみたいのです。擬音での表現、関西以外で通用しないって本当ですか。。。宜しくお願いします。